コーヒーノキという植物から1杯のコーヒーになるまで
コーヒーノキは、主に熱帯地域に自生する常緑樹の一種で、高さは一般的に10メートルほどになります。コーヒーノキの実である「コーヒーチェリー」の種を発酵、乾燥したものが焙煎前のコーヒー豆になります。 コーヒーの栽培においては、苗の植え付けから樹形を整えたり、病害虫の防除をするなど多くの作業が必要になります。 収穫期には広大な範囲に植えられたコーヒーチェリーを手積みで収穫し加工所まで運搬します。
加工所に運ばれたコーヒーチェリーは、精製という工程によって果肉から種を取り出します。精製には、以下のような工程があります。 ①洗浄:コーヒーの実から果皮や果肉を取り除くために、パルパーと呼ばれる機械、水洗いや手作業で洗浄を行います。 ②発酵:次に、洗浄されたコーヒー豆を発酵させます。発酵によって果肉が脱落し、豆がさらに浸漬されます。 天日発酵、水中での発酵、タンク内での嫌気性発酵や酵母、乳酸菌、炭酸ガスを使用した特殊な発酵方法など多種多様な発酵方法が様々な味わいを作り出します。 ③乾燥 :発酵後、コーヒー豆は乾燥させられます。この工程で、豆の湿度を落とし、保存に適した状態に調整されます。 ①〜③の精製加工されたコーヒー豆は、エクスポーター(輸出業者)に引き渡され輸出手続きや運送手配が行われます。その後、コンテナ船に積み込まれ長い船旅を経て日本に到着します。
日本に到着したコーヒー豆は一部、検疫にかけられ病原体、病害虫などが付着していないか検査されます。 検査に通るとインポーター(輸入商社)の港倉庫で保管され我々のようなロースターに手配されます。 店舗に納品されたコーヒー生豆は動画のように焙煎され、様々な味の個性が引き出されます。この味の個性がお店の色になるのでとても重要な作業になります。 こうして焙煎されたコーヒー豆は、自店だけでなく全国のカフェ、レストランやデパート、スーパーなどの小売店などに卸されてコーヒー豆または、1杯のコーヒーとしてお客様に提供されています。 imm coffee&roasteryでは、焙煎のクオリティを最大限まで高めるために世界大会で使用されるオランダGIESEN社の焙煎機とすべての焙煎データと官能検査データをクラウド管理するローストマネジメントソフトcropsterを活用しハイクオリティの品質を管理しています。